第七観測所

SFとかゲームの文章が多め。映画も観ます。

俺と錬金術(窯で混ぜればできてしまう)

そういえば、最近クリアしたゲームの感想を書くのを忘れていた。PS4『ソフィーのアトリエ』である。気が付けば、俺がPS4でクリアした初のタイトルであった。

俺とアトリエシリーズのつきあいは、『マリーのアトリエ』に始まる。まあ実際はそのあとけっこう長いブランクがあって、プレイを再開したのはアーランドシリーズなのだが、初代となる『マリーのアトリエ』にはそれなりに思い入れもある。あの頃、けっこう異色のタイトルだったこともあって比較的やりこんだ。

さて、今回のソフィーがほかのアトリエシリーズと一番に異なる点は時間制限を設けていない点だろう。ほかの作品では決められた期間内に何らかの目標を達成しないとバッドエンドを迎える羽目になるから、いくぶん簡単になったとも言えるかもしれない。しかし、一般のRPGと同じように比較的決められた道を歩いてラスボスを倒してエンディングを迎えるゲームになってしまった。このあたりの自由度の低さは登場するキャラのイベントを数多く設けることで薄めてはいるが、まあそれでもやや残念なところである。

やや残念というところは、ゲーム本体ではないのだがオンラインマニュアルにも言える。アトリエシリーズといえば調合(錬金術)だが、今回変わったシステムを採用した割にどうすればどうなるといった記述が少なく、また「特性」などの用語の説明も不十分だったので余計な試行錯誤をした。チュートリアルである程度のフォローは入れてあるのだが、チュートリアルはあとから再確認ということができないのでそのあたりがもう少しどうにかなればな…というところである。

わりかし長く気になる点を書いてしまったが、ゲームはけっこう面白かった。そのときそのときで明確な目標が示されるので「どうすればいいかわからない」と途方に暮れることもないし、戦闘も緊張感があって楽しい。パズルの要素を若干取り入れた調合も、どういった物質を調合したいかで工夫の余地が結構あった。登場キャラクターもけっこう好感の持てる感じで、気になったのは(個性を出すためだろうが)衣装などに同じ地域・文化圏に生活しているような雰囲気が全然なかったことくらいか。

近年のアトリエシリーズは一つの世界を題材にした3部作を発売する流れになっていて、この『ソフィーのアトリエ』も「不思議シリーズ」の1本目らしい。もう続編も出ているのだが、やるかやらないか・・・なんでも登場キャラがわりと一新されているらしく、理由はそれだけではないがやらないような気がする。でも、単体のソフトとして考えてなかなかであった。

マリーのアトリエ』、また買って遊んでみようかな。