俺と長き神話の果て
ようやく『世界樹の迷宮Ⅴ』をクリアした。「終わったか・・・」というのが正直な感想で、残念ながらほかにそれほど深い感慨は湧いてこなかった。まあその理由は実時間で9か月ほど、プレイ時間で90時間以上とあんまりのんびりしたペースで空白期間も入れながら遊んだせいも多分にあると思う。 それでも一つの物語を終わらせたことには違いないし、せっかくだからもう少しふりかえってみよう。
キャラクターメイキングの幅が広くなったのはよかったポイントだと思う。中盤以降選べる二つ名も自分で凝ったものを考えた人はそれなりにいるのではないか。キャラクターボイスの要素も聞きたくない人はオフに設定できたのもよかった。
一方でストーリーのあっさりとした展開は、前作をプレイしていなければさほど気にはならなかったかもしれないが評価が分かれるところだろう。あっさりというか、ドラマ性があまりないというか。まあキャラクターを育てつつ世界樹を踏破していくというシリーズの本筋をきちんと守っているし、プレイヤーが自分なりの物語や設定を補完しつつ遊ぶ楽しみも奪わずにいてくれるという面ではむしろプラスかもしれない。
あと、失敗だったかもしれないと思うのは料理システム(勝手にシステムとよんでいるが)。料理ができる場所が限られすぎているのと素材を入手できる場所が限られすぎている感じがしたし、そもそもあってもあまり使わない要素だった。あとショップでの鍛冶による武器強化も、失敗ではないがあまり「あってよかった!」というものではなかったように思う。
3DダンジョンRPGを遊んだことがない人に勧める世界樹としてはいいのではないかと。遊んだことのある人には同じ世界樹でもⅡのベスト版(バグが修正されている)をお勧めしたい。