第七観測所

SFとかゲームの文章が多め。映画も観ます。

俺とシネマパラダイス

 久しぶりに映画を観に行ってきた。観たのは『ウエストサイド物語』。以前からどういう映画なのか気になっていたので、ほかの新作映画は置いといて観ることにしたのだ。俺が映画を観に行くうちの半分くらいは『午前10時の映画祭』という、いわゆる名作のリバイバル上映である。この企画のおかげで俺はたくさんの名作と劇場で出会うことができた。今年度で終了するのは実に残念である。

ただこういった企画で映画を観ると、名作だという評価が邪魔になって自分の素直な評価を下しにくい気がする。「うーん、今のはどうかな?」と思っても「まあ名作映画なのだから」と自分を納得させてしまうときもある。そう感じるのは俺の中で映画を評価する軸がしっかり座っていないからなのかもしれないが。

もっと自分の感性や基準に自信をもって物事を判断していけるようになりたい。

話は『ウエストサイド物語』に戻るが、ミュージカル映画というのは俺は実はちょっと苦手かもしれない。歌やダンスはたしかにかなりの水準で素晴らしかったのだが。「若さゆえのエネルギーがはじけている感じ」は強くあって、それはよかったと思う。個人的にはシャーク団のリーダーとその恋人がイチオシというかダンスがよかった。

まあでも気になっていたので、今日観られて満足している。

来年の3月末まで『午前10時の映画祭』はまだ続く。もう少しの間、名画の何たるかを見極めてみたい。