第七観測所

SFとかゲームの文章が多め。映画も観ます。

俺と街のゲームショップ

 仕事帰りのバスに乗ると、途中で小さなゲーム屋さんを通り過ぎる。学生時代には近くに住んでいたこともあり、暇な夜の時間にときどき立ち寄っていた店である。

今の住所に引っ越してからはバスの中から眺めるだけになっていたのだが、昨年の暮れごろだったか入り口にシャッターが下りている日が続くようになった。テレビゲームが流行りゲーム屋さんがにぎわっていたような時代も、もはや昔である。このまま閉店してしまっても仕方ないのかなと思ったりしていた。

べつにその店でなければゲームを買えないわけではない。むしろ最近ではネット通販を利用したほうが品揃えが良く、また安く買えたりする。それでも、一度は行っておいたほうがいい。そんな気がして、今朝雨が小降りになったのを確認してからバスに乗った。

店内は以前とはすっかり雰囲気が変わっていた。中央で一番広いスペースを占めているのはトレーディングカードゲームである。テレビゲームは壁際に張り付くように並べられていて、昔に比べると品数がかなり少なくなっていた。それでも来てみてよかったと思い、記念というわけではないが1本ゲームを買ってみた。

 

 学生時代はお金がなくて、でも暇な夜の時間は長くて、深夜まで営業していてくれる店に行くとなんだか気持ちが休まった。あの店は、あとどれくらいゲーム屋さんとしてがんばってくれるだろうか。足を運ばないくせにと言われるかもしれないが、できるだけ長く続いてほしいと思う。