第七観測所

SFとかゲームの文章が多め。映画も観ます。

俺ともう一つの世界での旅

 テレビゲームを趣味としているが、ここ何ヶ月かは週末くらいしか遊ぶ気分にならないでいる。例年以上の夏の暑さに体力的な余裕がないのも原因なのだが、時間さえあればゲームをしていた頃があったのが信じられないくらいだ。

そんな俺がプレイし続けているのが『ゼルダの伝説 ブレス  オブ  ザ  ワイルド』(以下ゼルダ)である。今日はこれについて書いてみる。

 オープンワールドのゲームは『レッド・デッド・リデンプション』くらいしかプレイしたことがない。他にも世界的に有名なタイトルはいくらでもあるのだが、俺は手を出さないできた。その理由は「世界観が暗い」「残虐な描写やアンモラルな要素が強い」などだが、要するに遊んでいて楽しくなさそうだったからだ。

今回のゼルダオープンワールドである。まあもう少しマイルドな雰囲気ではあろうと思っていたが、プレイ前は正直あまり期待していなかった。

プレイを開始すると、わけも分からず世界に放り出された感がとても強い。チュートリアルはしっかりしており序盤の小さな目標も示されるのだが、しばらくの間は正直途方に暮れた。

しかし序盤をなんとか乗り越えると、絶妙な難易度やバランスなにより世界の美しさが感じ取れる余裕が出てきて一気に楽しくなった。一つの課題を解決するのにも複数のやり方があり、自分ならではの楽しみ方でストーリーを進めることができる。寄り道も自由であるが、しなかったからといって極端に不利になることもない。気がつけば、テレビ画面の中にもう一つの世界が広がっていて、その中を旅しているような気持ちになっていた。これはなかなかすごいゲームである。

現時点ではストーリーは終盤戦に入ろうかというところであるが、これからの展開にもとても期待が持てる。クリアする日はいつか来るわけだが、それまでの時間を十分に楽しみたい。